高学年が学童に通うメリットとは?【学童保育の実践紹介】

高学年が学童に通う意味はあるのでしょうか?
そもそも、高学年でも学童に通っていいのでしょうか?

そのあたりを学童支援員目線で紹介してみようと思います。

高学年が学童に通えるのか?

高学年が学童に通えるかどうかについて結論から。

学童によって受け入れる学年は異なります。
私の勤めている学年は、1年生から6年生までですが、都会の方の学童では3年生までが多いようです。

そもそも、学童とは家庭で保育する人がいない子が通う場所というのが前提になっています。高学年になると放課後の時間を子ども1人でも過ごすことができたり、近くの子たちと公園で遊んだりするため学童に通わない子も多いです。

高学年が学童に通うメリットはあるのか?

次に、今回のテーマの高学年が学童に通うメリットについてです。
子ども1人でも自宅で過ごせるのであれば、わざわざお金を払って通わせるメリットはあるのでしょうか?

学童支援員目線にはなりますが、通わせるメリットは大きいと思います。

1,自宅ではできない体験ができること

学童に通わせようかどうか迷っている保護者の方に一番伝えたい部分ですが、子どもにとっては体験がとても重要です。具体的には、集団で遊ぶ中でさまざまな感情を体験することや、ルールを守ろうとする体験気を遣ったり遣われたりする体験様々な遊びや活動をする体験など自宅で1人では体験できないことが学童では体験できます。

その体験こそが子どもの学びに繋がっていくため、高学年が学童に通うメリットの1つと言えるでしょう。しかし、学童によっては「ただ預かるだけ」の学童もあります。子どもたちが「つまらない」「面白くない」「することがない」など学童に行く目的を持ててない場合は通うメリットは少ないかもしれません。

2,居場所の選択肢ができること

次に、当たり前のことですが学童に通うことで放課後に自宅に帰るか学童に帰るか選ぶことができることはメリットと言えるでしょう。勤務時間の延長や仕事の変更など急な変化は予測しにくいものです。学童は、国からの補助金をで運営されており年度初めの子どもの人数で補助金額が決定する仕組みになっています。そのため、年度途中での入退所は運営側からすると対応しにくく、断られることも多いです。私の勤めている学童でも、年度途中に入所したいと連絡が来ることがありますが、「どこも断られて…」という話をよく耳にします。

3,生活リズムを作れること

次に、これも当たり前のことですが生活リズムを作りやすくなることもメリットの1つです。特に夏休みなどの長期休みは生活習慣が乱れがちですが、毎日学童に通うことで小学校に通っている時と同じような生活リズムで過ごすことができます。生活リズムは子どもの成長において非常に重要です。保育園や学童で「気になる・手がかかる」と言われる子は生活習慣の乱れが原因になっていることがあります。

実際に、学童を辞めた保護者の方とお話しする機会があり、「夏休み期間中毎日ダラダラ過ごしているので、来年は学童に通わせます」と言ってくれました。私の勤めている学童では、長期休みのみという利用方法もあります。夏休み、冬休み、春休みだけでも学童を利用することは子どもにとっても保護者にとっても良いかもしれません。

学童に通う高学年の姿

2回目の大根を茹でる子ども

実際に私の勤めている学童の高学年たちの様子を簡単に紹介します。もし、通わせるかどうか迷っている方の参考になるかもしれません。

〇朝の会や行事などの進行をしてくれる

⇒4年生以上になると毎朝の人数確認と1日の活動決め、子どもたちから話したいこと、支援員から話したいことと流れに沿って進めてくれるため頼りになります。また、行事では進行だけでなく企画や準備も高学年の役割です。大人がやらせている訳ではなく、各々の意見を述べ取りまとめながら作り上げていきます。

〇自ら考えた遊び

⇒ほとんど自分たちでできるため、学童に来ると子ども同士で勝手に遊んでいます。高学年に人気の遊び紹介すると、木工製作、人狼ゲーム、麻雀、釣り、高学年発案の活動などです。私の勤めている学童では、子どもの主体性を重視しておりやりたいことを提案できるリクエストボードが設置されています。最近では、「国道沿いのゴミが気になるからゴミ拾いをしたい」というリクエストがありました。他にも、園庭で採れた野菜を使った料理やみそ汁作り、雑貨屋さんなど各々の興味に合わせた活動がどんどん生まれ、毎日がイベントのようになっています。

〇低学年のお世話

⇒高学年全員という訳ではありませんが、低学年の面倒を見てくれる子も多いです。例えばケンカが起きた時に話し合いに誘導してくれたり、送迎バスの中でシートベルトをしているか、話し声がうるさくないかなどを見てくれます。私たち学童支援員の目標は、子どもたちが自分たちで運営するような学童の在り方です。そのためにも高学年が学童に通ってくれることはすごくありがたいことだと感じています。

高学年が学童に残ってくれるには?

最後に、高学年が学童に通ってくれるための工夫を紹介します。

実は、数年前まで学童に残ってくれる高学年は少なく、学童に来ても 「ひまい・帰りたい」などが口癖で、大人が何かを企画したり提案しないと遊べない子どもが多かったです。そうした子どもたちの姿を変えたいと思い、子ども主体の学童へと支援員みんなで取り組んできました。

環境構成や取り組みの詳細は別記事にまとめていますので、ここでは要点だけ紹介します。

一番大事なことは、学童が楽しい場所であることではないでしょうか。
そして、楽しい場所というのは子どもが学童に来る目的を見出せている状態だと思っています。

「学童でこれをやりたい」「昨日の続きをしたい」など目的があることで「ひまい」と言っている暇が無くなっていきます。実際に、「ひまい・帰りたい」という言葉が「忙しい」という言葉へと変化していきました。

子どもたちのやりたいことを実現するためには、安全管理やルールの策定など環境や仕組み作りが大変です。「ダメ・○○禁止」と制限するのは簡単ですが、どうすれば実現できるか?と子どもと同じ目線に立って考えていくことが良い学童支援員だと言えるのではないでしょうか。

今後も、子どもたちが楽しいと思えるような学童を目指していきたいと思います。

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終わり