冬休みの学童保育を楽しく充実させる!【実践紹介】

冬休みの学童保育はどんな工夫をされていますか?

冬休みだけでなく、夏休み、春休みなど長期休みは子どもたちが退屈になりがちです。
また、退屈が故に室内で騒ぎケガに繋がることもありますよね。

今回は、冬休みの学童事例の紹介記事です。

冬休みの学童行事

行事は、日々の生活にアクセントをつけてくれます。
例えば、夏休み期間、毎日同じ流れで生活するよりも定期的にイベントがあるだけでも退屈しのぎになるでしょう。

私の勤めている学童では、行事をそのように捉えつつ、行事を通して子どもたちの学びに繋がればと考えています。

冬休みの学童行事は、クリスマス会と正月遊びです。

クリスマス会

クリスマス会は、子どもたちがみんなの前で様々な発表をしてくれる場になっており、ダンスやけん玉、マジック、歌、楽器演奏など得意分野を披露してくれます。

また、クリスマス会当日の進行や飾りつけ、進行表作りなども子どもたちの役目です。

子どもたちからの出し物は毎年恒例になっていますが、大人からの出し物として、劇の披露をしたり、チキンを振舞ったりと毎年少しずつ違ったクリスマス会になっています。

冬休みの学童チキン
冬休みの学童けん玉披露
冬休みの学童クリスマスの司会をする子ども

 

正月遊び

正月遊びは、近くの神社への参拝と伝統的な正月遊びを体験する行事です。

具体的には、神社へのお参りの際に手作りおみくじを引いたり、正月遊びを赤白対抗で行ったり、学童内の班対抗で勝負したりしました。

正月遊びの内容は、独楽、かるた、羽根つき、双六、書初め、たこあげなどです。当日にやるだけではなく、かるたを作る、たこを作るなども含まれます。

書初め
カルタをする子どもたち
冬休みの学童で凧を作る子どもたち

クリスマス会と正月遊び、どちらも大人が企画してやらせるのではなく、子ども自身が考え、企画したり準備したりすることを重視しています。

そのため、行事への取り掛かりは2カ月前くらいに始まり、子どもたちの意見を取り入れながら、子どもたちと一緒に作り上げていくことが重要です。

冬休みの学童 1日の流れ

冬休みの学童行事を紹介しましたが、行事のない普段の日には、どんな遊びをして過ごしているのかについて紹介していきます。

まずは、1日の学童生活の流れについて。

土曜日、長期休みは、10時を目安に朝の会の時間を作っています。そして活動①、昼食、勉強時間、活動②、おやつ、活動③、自由遊びというざっくりとした流れが決まっています。

活動①~③については、朝の会の中で、子どもたちからの提案を基に話し合って決めていきます。

例を挙げると、最近多いのは、『ポケカ大会をしたい』『サッカーの試合をしたい』『ダンスの練習をしたい』『○○を披露したい』などです。

意見が出ると、参加したい人数を把握し①~③のどこに当てはめるか決めていきます。

この朝の会の進行は、4~6年生です。

冬休みの学童朝の会

1日の流れが決まると、子どもたちからみんなに向けて話したいこと、先生たちからみんなに向けて話したいこと、を伝えて朝の会は終わります。

活動①に参加する子と、それ以外で遊ぶ子に分かれて1日が始まる感じです。

学童の普段の遊び

では、実際にどのような遊びをしているかの紹介です。

他の記事でも紹介していますが大きく分けると3つ。

外遊び、室内遊び、その他の遊びです。

外遊び

・サッカーや野球などのスポーツ遊び
・グランドの遊具遊び
・鬼ごっこやボールけり
・虫探し
・飼育・お世話

室内遊び

・トランプやカードゲーム系
・塗り絵・折り紙・工作系
・デュエマ・ポケカなど対戦カード
・人狼、ワードウルフ
・レゴ・ラキュー
・オセロや麻雀、ボードゲーム系

その他の遊び

・ダンスの練習
・出し物の練習
・漫画・読書
・友達との会話
・個人的にやりたいこと
・何もしたくないのも有

ざっくりと紹介しましたが、こんな感じです。
細かく書くとまだまだ沢山ありますが、他の記事でも紹介してますので、今回はこのくらいにしておきます。

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『ひまい』という言葉が減ることで、室内を走り回る子も減りました。その結果、ケガが減りました。

 

こうした経験から、長期休みに限らず、学童の環境として遊びの選択肢が多いことは大事なことだと思っています。そして、環境を用意するだけでなく遊び方を子どもに伝えていくことで、遊びの幅が広がり、目的を持って遊び込む子が増えるのではないでしょうか。

現在の学童は、新1年生が増えたことと人数が増えたことにより、例年に比べて遊び込めていない子が多いです。
そのため、どうしたら子どもたちが遊び込めるのか?を職員みんなで模索しています。

冬休みの学童や夏休みの学童など長期休み期間が1番大変な時期だと思いますが、乗り越える為には、今回紹介した、行事計画と環境構成の2つが特に大事なのではないでしょうか。

 

冬休みの学童  まとめ

冬休みの学童が充実するためには、行事計画と環境構成が重要!

行事を入れることで普段の生活に変化を与えることができ、行事に向けた準備を子どもたちが行うことで、普段の生活に目的を持たせることができる。

遊びの数を増やし、子どもの遊びの選択肢を増やすことで目的を持って遊ぶことが出来るようになる。

 

学童は大変なことも多いですが、1つ1つ改善していくと子どもたちの姿も変わってきます。
そして、学童支援員としてのやりがいも生まれてくると思います。
日々の実践紹介を他の記事で紹介していますので、読んでくれると嬉しいです。