学童でポケモンカードをするのは有りか無か?
賛否両論あるかもしれません。
私の勤める園では、学童でポケモンカードができるように環境を作っています。
毎日のようにポケモンカードで遊ぶ子どもの姿が見られ、遊びの1つとして大活躍中です。
学童でポケモンカードができるようになった経緯と実践について紹介します。
学童でポケモンカードをするのは有り?
学童でポケモンカードをするのは有りなのか?
反対意見が多い理由としては、子ども同士のトラブルが増えるからだと思います。
例えば、黙って持ち帰る。他人のカードを盗む。交換等でトラブルになるなど。
実際、私の勤めている学童でもポケモンカードを取り入れる際に、職員間で反対意見が出ました。
そして、取り入れた後に実際にトラブルは何回か起こりました。
ではなぜ、トラブルが増えるのに学童でポケモンカードを取り入れるのか?
その理由は、子どもがハマって遊ぶからです。
学童は遊び込みが重要
私の勤めている学童では、職員みんなで学童保育の質を高めるために色々と改善に取り組んできました。
改善した点は、遊びや活動の内容です。
以前は、大人が提案や企画をして子どもたちは参加するやり方でした。
例えば「今日は、○○をして遊びます」「今度、○○遠足に出かけてこんなことをします」など。
自由遊びの時間には、サッカー、けいどろ、缶蹴りなど子どもからの提案がありましたが、全員強制参加でした。
いわゆる一斉保育です。
当時の子どもたちの様子は、「ひまい」「何かして」「帰りたい」「面白くない」などの意見が多く、自ら何かをしたいという意欲がありませんでした。
この状況を変えるためには、子どもが遊びに夢中になり「今日はこれをして遊ぶ!」「明日はこの続きをする!」と目的を持って意欲的に取り組めるように工夫しなくていけません。
そのため、まずは学童での遊びの種類を増やし、子どもたちが夢中になって遊び込む環境作りに取り組みました。
その結果、「ひまい」「何かして」「面白くない」などのネガティブな意見はなくなり、「○○をしたい」「○○はできませんか?」など子ども側からの意見が増え、1人1人が夢中になって取り組む姿が増えたのです。
その時の改革の中で、ポケモンカードとデュエルマスターズカードを取り入れました。
学童でのポケモンカードの取り入れ方
まずは、学童でポケモンカードを取り入れるための手順です。
①ポケモンカードを集める
②環境を作る
③ルールを定着させる
④遊びを発展させる
先ほども書いたように、ポケモンカードはトラブルが発生する可能性が高いです。
そのため、準備をしっかりする必要があります。
①ポケモンカードを集める
学童でポケモンカードをして遊ぶためには、デッキを作って勝負するためにある程度の量が必要になります。
そのため、中古ショップで大量に仕入れました。私はあまり詳しくありませんが、安い束売りの中にレアカード(光ってるカード)も結構混ざってました。
②環境を作る
ポケモンカードの置き場所を作ります。また、子どもたちが作ったデッキ置きの場所や、バトルに使用するテーブルなども必要です。ポケモンカードに限ったことではありませんが、保育環境を作る時には、箱が重要ですよね。どこに片付けるかを分かりやすくしてあげないと、後々片付けで困ります…。
③ルールを定着させる
ここが一番大事だと思うのですが、起こりそうなトラブルを防ぐためにルールを作ります。例えば、独り占めを防ぐためにみんなで使いたいカードを選べる日を設けたり、使用期限を設けたり、バトルする時のマナーを設けたり…。大人が考えたものを子どもに守らせるよりも、できるだけ子どもと一緒に考えて自分たちでルールを作らせると守ろうとする子が多い気がします。そして、決められたルールはできるだけ可視化が必要です。
ルールを作ったとしても必ずトラブルが起きないとは限りません。盗みやケンカ、暴言などトラブルが起きた時には、ルールが何のためにあるのか?自分がされるとどんな気持ちか?などを考える機会を大事に積み重ねていくことも大事になります。
子どもの主体性=なんでも自由にできるという訳ではなく、自分たちがやりたいことをするためには、集団生活のルールを守ったり、すべきことはちゃんと終わらせたり、実は大人から指示されるよりも大変なのです。
そのためには、大人がメリハリのある関わり方をすることが大事ですし、ルールも都度更新して子どもたちと一緒に仕組み作りをしていかなくてはいけません。
④遊びを発展させる
子どもの遊びには流行りの波がありますよね。飽きる時期が絶対に来るので、遊びがより面白くなる工夫をすると遊びが継続していきます。私の勤めている学童では、遊びが発展する工夫をすごく重視しており、保育方法や活動の取り組み方などを職員みんなで作り上げてきました。ほとんどが子どもの主体性を生むための工夫であり、クエストや意見箱など独自の取り組みがあります。
長くなるので、それらについては他に記事にまとめているので、よければ読んでみてください。
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