田舎の保育園に子どもを預けるメリットを紹介します！

田舎の保育園と都会の保育園は、子どもにとってどちらが良いのでしょうか？？

私は以前、都会の保育園に努めていましたが、地元に戻って来て今現在、田舎の保育園に勤務しています。

実際、田舎の保育園に努め始めた時、ギャップに驚いたのを今でも覚えています。

今回は、こうした実体験をもとに、保育士目線で田舎の保育園と都会の保育園の違いを交えながら、田舎の保育園の良さを中心に紹介してみようと思います！

田舎の保育園と都会の保育園の違い 5選!!

以前勤めていた園は、東京の新宿区にある保育園です。園児数は、200名程で、0歳児～6歳児が通っていました。

今現在、勤めている園は、長崎県長崎市にある保育園です。園児数は、50名程で、0歳児～6歳児が通っています。

ちょっと田舎すぎるかもしれませんが、田舎の保育園も都会の保育園も経験した上で、感じたことをまとめてみたいと思います。

まずは、長崎の田舎の保育園に来た時に感じたギャップを５つ紹介します。

保護者が全然違う。

都会の保育園に居た頃に関わってきた保護者は、ケガや噛みつき、子ども同士のトラブルにすごく敏感だった気がします。また、保育への保護者の関心が高く、子どもの相談をされる機会や保育に参加する保護者の方も多かったです。

そのため、保護者への伝達や保護者とのやり取りにかなり気を使っていました。園としての体制もかなりちゃんとしていて、感染症の受け入れ基準やケガした時の対応など、細かいマニュアルに沿って保護者対応していました。

一方、田舎の園は、ケガや噛みつきに対しての保護者からのクレームはいっさいありません。むしろ、「ケガはさせてください」って感じです。

保育への関心は、あまり感じられず、子どもの相談や保育への参加も少ないです。そのためか、感染症の受け入れ基準もゆるく、医者の診断もあいまいだなと感じていました。

ここに関しては、どちらにも良い点悪い点があるかなと思います。田舎の園に来てからは、感染症やその他のマニュアル強化と職員間で共有し全体的な保育水準を高めることに取り組んでいます。都会の保育園で学んだことがすごく役に立っています！

保育がゆったりしていて、子どもとの関わりが充実している

田舎の保育園に来た時に、一番驚いたことは保育中の「ゆったりさ」です（笑）

これは、保育園の規模も関係しているのかもしれませんが、バタバタしている感がない！ことに驚きました。

以前は、おむつ交換や食事準備、布団敷など数が多いので手際の良さが必要でしたが、田舎の保育園に来て、汗をかくことがなくなりました（笑）

また、1人あたりの子どもとの関わりが増えたため、子どもの話を最後までちゃんと聞いたり、子どもと遊ぶ時間も作れたり、子どもとの関わりが充実しています。子どもを「待つ時間」がちゃんと作れるのがありがたいです。

保育業務は忙しいポイントが違う

都会の保育園で大変だと感じた点は、子どもが多いため個人別の書類や保育中のおむつ交換やお集まり、保護者対応など、細々した業務が大変でした。また、園庭が広くなかったため、近くの公園に散歩に行っていましたが、道中や公園内での子どもの安全確保もかなり気を張っていました。近くに公園があったから、子どもたちが存分に走り回れていましたが、園庭も公園もない保育園だと大変だったと思います。

田舎の保育園で大変だと感じた点は、職員の数が少ないため恒例行事の企画係や、月毎の避難訓練や誕生会などがすぐ回ってくる点です。大変ってほどでもありませんが、計画して取り組むのが苦手な人からすると、大変かもしれません。

また、大変ではありませんが、業務の違いとして送迎バスの乗車や、草刈りなどが業務として増えました。

子どもの違い

これは、私の個人的な意見になるかもしれませんが、子どもの話す内容や、興味、素直さなどに違いを感じました。

都会の子は、知識がかなり豊富でした。科学館や博物館、図書館などに通っている子が多く、興味のある事に関しての知識はすごかったです！例えば、山手線の各駅を全部言えるとか、新幹線の種類や特徴など。子どもらしさはあり、素直なのですが、田舎の保育園の子と関わっていみると、「都会の子ませていたなー」と感じました。精神年齢が都会の子の方が高いイメージです。

田舎の子の特徴としては、外の遊びに長けている気がします。

自然が身近にあるためか、自然遊びや生き物などへのもともとの関心が高いイメージがあります。

それ以外の違いはそこまで感じませんでした。周りの環境の影響が大きいのだと思います！

保育の違い

保育の基本的な流れや保育士の役割は同じですが、保育中にできることに違いがあります。

都会の保育園でしかできないことは、電車に乗って社会見学ができることや、近くに割となんでもあることが強みです。

田舎の保育園でしかできないことは、大自然を存分に楽しめることや、水あそびや焚火など近隣への気遣いが少なく、保育が制限されないことが強みです。また、田舎の保育園は地域との繋がりが濃いため、イベント参加や地域の方との連携も強みだと思います。

田舎の保育園に預けたほうがいい⁉

田舎の保育園と都会の保育園、子どもにとってはどちらが良いのか？？

あくまで個人的な意見ですが、私は、子どもにとっては、田舎の保育園が良いと思います。

上記で少し触れましたが、なんと言っても大自然に触れる体験が貴重です。時代が進みあらゆるものが便利になる一方で、昔は体験できていたことが出来なくなっています。子どもの頃に自然に触れることの重要性はあらゆる研究でも証明されています。

また、デメリットとして挙げた、近くにテーマパークや施設がなかったり、電車が通ってないなど都会でしか体験できないことも確かにありますが、今では、現地に行けなくても画像や動画が見れたり、地球上のあらゆる場所を、自分がその場にいるかのように見る事ができたりします。

そのため、田舎にないものを保育の中で知ったり、体験したりできるような環境を作るなどの保育を工夫することで都会の保育園の良さもカバーできるのではないかと思います！そうすることで、子どもにとって良い保育が実現できるのではないでしょうか。

とはいえ、保護者目線で考えると、どうしても仕事や送り迎え、買い物など都会の方が便利ですよね。都会の保育園に通おうと思っている方は、公園が近くにあったり、子ども向けの体験型施設が近くにあるところを選ぶと良いかもしれませんね。

田舎の保育園の特徴として付け足すと、保護者同士の関わりも作りやすく、地域との繋がりも作りやすいです。地域付き合いが苦手な方でも、ここ最近では強制参加はなくなったため、自分が望むなら付き合いを増やしていけばいいと思います。

保育園の保育士とも、相談がしやすかったり、周りの助けを借りやすいのは、田舎の保育園だと思いますので、迷っている方は参考にされてみてください！

田舎の保育園に子どもを預けるメリット　まとめ

田舎の保育園と都会の保育園の違いについて紹介しました。ただ、保育園の規模や園児数なども大きく関わってくるため、都会であっても小規模の保育園であればゆとりがあるのかもしれません。

保育士同士で、子どもを預けるとしたら大規模と小規模どっちがいい？という話をしますが、圧倒的に小規模という意見が多く、理想は70人～100人定員ほどの規模です。私の意見も同じで、小規模かつ自然に囲まれていることが子どもを預ける上での理想の保育園です。

選ぶ際には、園の規模にも着目して、子どもたちの様子を実際に見てみることをおすすめします！

田舎の保育園の保育実践についてちょこちょこ紹介していますので、読んでいただけると嬉しいです！