学童の夏休みは、1年間で、最も大変な時期じゃないでしょうか?
学童支援員をされている方には、共感していただけると思いますが、とにかく長い。さらに、シフトを組むのにも苦労しますよね…。
そんな大変な夏休みですが、子どもたちにとっては1年間で最も楽しみな時間かもしれません。
せっかくだから充実した夏休みにしてあげたい。ずっと学童で「つまらなかった」なんて言われたらショックですね💦
今回は、学童の夏休みが充実するためにおすすめな遊びを紹介する記事です。
また、夏休みに配慮すべき点を具体的な実践例と一緒に紹介していきたいと思います!
学童の夏休みへの心構え
夏休みに向けて、いつから準備を始めていますか?
学童の夏休みを充実させるために、理想では3カ月前くらいには動き出したいです。もっと言うと年間計画を作成する段階からしっかりと計画できればいいですよね!私の勤めている学童でも、早め早めに取り掛かるように毎年改善を続けています。
学童の夏休みを迎えるにあたり、配慮しなければいけないポイントが4つ。
2,室内遊びを充実させておく!
3,定期的なイベントの計画!
4,安全面の配慮
要点をまとめると、夏休み=時間がたっぷりあってなんでもできそう!と、大きなイベント企画などに意識が行きがちです。しかし、それよりも毎日の生活の流れをしっかりと考えることが必要です。例えば、子どもの人数把握、1日の活動決めの時間、昼食の流れ、勉強時間、習い事、持ってくる物など。学童で過ごす時間が長いからこそ、1日の基本の流れを確立しておかないと、職員同士の連携が取れない、保護者対応に漏れがある、保育がバタつきトラブルやミスが増えることに繋がるからです。これは、実際の経験を踏まえて言っています。
また、暑すぎてなかなか外に出られません💦そのため、室内でも遊べるものを増やしておくことは必須です。そして、定期的に普段とは違ったイベントを企画すると、保育にメリハリが生まれ、イベントに向けての準備など遊びの幅も広がっていきます。
安全面の配慮とは、熱中症対策や食中毒、虫さされなど、いざという時に対応できる準備と、対策は詰めておきたい点ですね。安全面の対策は、難しく大変ですが、私たちも1つ1つマニュアル化し徹底できるように、支援員みんあで話し合いを重ねてきました。
そういった内容も今後記事にしていきたいと思っています。
学童の夏休みにおすすめな遊び
外遊びから紹介していきます!
川遊び
熱中症対策も兼ねて川遊びに行くことが多いです。川では、木陰で魚釣りをしたり、水切り、生き物探し、沢登りなどをして遊んでます。
川遊び系は、すぐに体を冷やすことができるので暑い日でもずっと外に入れるのが魅力です。
しかし、危険が伴うため支援員の人数や子どもの人数、場所、連絡・報告の仕方など厳しく決まりを作っています。小学生にもなるとできることが増えて保育の活動も幅広く取り組めますが、安全管理が整っていない状態では、放任と変わりません。支援員の質としても、子どものやりたいことはなんでもさせるだけではなく、させてあげるために安全管理の体制をどれだけ整えられるかが必須だと思っています。
散歩
夏の時期と言えば、昆虫や草花など散歩時に発見できるものが沢山あります。見つけたものを使って作品を作ったり、昆虫の観察に繋げたりと散歩をきっかけに保育の幅もぐっと広がりますね!ただ、蜂やヘビ、熱中症など、気を付けなければいけない点もあります。そのため、どこに・何をしにいくのか?と場所を明確にすることと目的を持って散歩に行くようにしています。付き添う大人の人数を決めたり、休憩場所を設定したりするためです。
独楽
独楽は年中大活躍の遊びです。回せるようになると対決したり、タイムレースをしたり、技を覚えたりと遊びはどんどん広がっていきます。
また、夏の暑い時期でもちょっとした日陰さえあればどこでもできるのが助かります!ミストシャワーやテントなどを組み合わせたり、時間設定をしたり対策すれば夏の間ずっと取り組める遊びです。購入する場合は、回しやすさやサイズ感などコチラがおすすめです。
虫探し
生き物に詳しい支援員のおかげで、虫を見つけ名前を覚えたり生態を知ったりと子どもたちの生き物への知識が豊富になりました。また、飼育スペースを設けており、毎日のお世話の時間もあります。メダカやザリガニなどの水槽を洗ったり水を変えたりするだけでも遊びの一環になるため、学童の夏休みの長い時間を埋めるには持ってこいです。
砂・泥遊び
砂遊びや泥遊びは、子どもの学びに深く関係していると言われていますね。特に低学年が好み、飽きることなく遊び続けています。
学童の外に子どもたちと一緒に砂場を作るところから始まり、ピカピカの泥団子作りなどに励んでいます。
水遊び
学童の夏休み行事として、水鉄砲大会があります。子どもの「スプラトゥーンをリアルでやりたい」という意見から、安全な色水を作り、白シャツを着用しチームに分かれて対戦しました。濡れて良い格好であれば、水を浴びることができるので長い時間外にいれますね!学童の夏休みの恒例イベントになっています。
実験
夏休と言えば、自由研究があります。自由研究のヒントになればということで、定期的に実験の日を設けて参加したい子は参加できるようにしています。
幼少期に不思議な体験を積み重ね、児童期にはしくみを知っていくことで子どもの思考力や探求心など学びの面でもいい取り組みです。
保護者としても、学童で自由研究に取り組めるのはありがたいという意見がありました。
木工製作
自由研究と同じ考えで、製作もヒントになれればと定期的に製作の日を設けて参加したい子が参加できるようにしています。
また、子どもが作りたいものがある場合は、イラストでイメージを固めて、必要なものを書き出して保護者に素材を用意してもらいます。
学童の夏休みの時間を有効に使えるため、充実した夏休みに繋がる良い取り組みです。
モルック
モルックは、激しい運動じゃないため暑い日でも取り組める遊びで、休憩スペースを日陰に設置することで、自分の番だけ日陰から出るようにしています。また、チーム戦なので、子どもたちを分散させることができ、保育を落ち着かせるためにも助かる遊びです。
地域の方にいただきましたが、使いすぎてボロボロになりました💦
私の勤める学童では、amazonで玩具等揃えていますのでモルックのリンク張っておきます!
ゲートボール
モルックを代用して、順番にゲートを通過していく遊びです。少し前までは、地域のお年寄りさんがされていましたが、今ではグランドゴルフが多くなりました。モルックと同じく自分の番だけ日陰から出るようにすれば暑い日にも取り組めるため助かっています。
室内遊びについては、別記事でおすすめの室内遊びをまとめていますので、良かったら読んでみてください!
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学童の夏休みを乗り切るために
学童の夏休みは時間がありすぎるため、「ひまい」「楽しくない」などの子どもの意見が出やすいです。「夏休み楽しかった!」と言ってもらえるようにするためには、上記で紹介したように遊びの充実は必須です。
遊びが充実することで、子どもの選択肢も増えるため「ひまい」「することない」と言う言葉をなくすことができます。
そして、定期的なイベントでメリハリをつけることで、毎日同じことの繰り返しだと感じることもなくなります。
イベントの企画についてのポイントも他の記事で紹介していますので、そちらも見ていただけるとありがたいです。
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学童の夏休みは、シフトを組むのも大変だと思います。暑さと疲れから支援員が体調を崩すこともありますよね…。
そのためにも、学童の夏休みを乗り切るためには、早い時期からシフトを考えることと無理のない計画を立てること、暑さ対策をすること、など支援員のことも考慮して事前準備することがなによりも大事だと言えます。
学童の夏休み まとめ
1,早め早めに計画し事前準備をしっかりやることが大事
2,遊びを充実させるために、遊びの種類を増やすことが大事
3,定期的なイベントを企画することでメリハリをつけることが大事
4,学童の夏休みは室内遊び系に力を入れることが大事
以上が、学童の夏休みにおすすめな遊びと、気を付けるべきポイントまとめでした。
日々、子どもが通って良かったと思える学童にするために、職員みんなで試行錯誤して取り組んでいます。保育方法や保育事例について発信していますので、他の記事も読んでもらえると嬉しいです。
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