小学生が麻雀にハマる⁉学童に取り入れてみた実践紹介!

小学生が麻雀⁉

実は、麻雀をする小学生が増えているそうです‼
そして、若者の間で麻雀ブームが来ているらしい‼

麻雀と聞くと歩いイメージがある方もいるかもしれませんが、麻雀は子どもの成長に良い影響があるらしく、専門家も麻雀を進めるほどだそうですよ!

今回は、小学生が麻雀をやることでどんな、良い影響があるのか?
そして、学童で麻雀を初めてみた保育の実践紹介をしたいと思います。

小学生が麻雀にハマる⁉

麻雀をする子ども
麻雀を楽しむ子ども

結論から言うと、学童に麻雀を取り入れてみた結果、かなりハマって遊んでいます。
麻雀は、ルールを覚えたり、役を覚えたりするのが他の遊びに比べると難しいです。しかし、大人の工夫次第で、子どもはすんなり麻雀のルールを覚え、対戦を楽しむレベルまで持っていけます。

小学生の中学年・高学年になると、むしろ駆け引きや頭脳戦などで相手との勝負を楽しむことができるため、1日中麻雀を続ける子も(笑)

私の勤める学童では、子どもたちの生活の場と遊びの場の保障と、子どもの主体性を重んじた保育に努めています。
以前は、一斉保育で大人主導の学童保育でしたが、学童でできる遊びを増やしたり、子どもが興味を持つ工夫をしたり、子どもたちがやりたいことを実現するために、子どもと一緒に考えたりと取り組んできたことで、子どもたちの姿が激変しました。

具体的には、クエストという保育方法を取り入れています!

麻雀も遊びの1つで、大人対子どもでも楽しむことができ、高学年がハマる良い遊びだと思います。

小学生が麻雀をすると成長に良い⁉

子どもが麻雀を習うことで、論理的な思考力や計算力、分析力、コミュニケーション能力などが身につくなど、さまざまな効果が期待できます

一昔前まで「マージャン」というと紫煙が立ち込める雀(じゃん)荘に大人の男性が集まって打つもの──というイメージだったかもしれません。しかし、近年は競技マージャンのプロリーグ「Mリーグ」が設立され、マージャンを見て楽しむ「見る雀」という言葉が生まれたり、少女漫画雑誌『なかよし』に女子高生がマージャンを楽しむ『ぽんのみち』が連載されたりするなど、状況が一変。そして、今やブームは小学生にも広がっています。「学力にもプラスの効果がある」ともいわれるマージャンについて、子育ての観点から取材しました。

日経記事WOMANの記事で子どもの麻雀ブームについて取り上げられていましたので、紹介させていただきます。
昔は、子どもが触れることの少なかった麻雀ですが、状況が変わったのですね。そして、子どもの育ちにおいても麻雀を通して思考力や計算力、分析能力、コミュニケーション能力などの効果が期待できるそうです。

嫌がる勉強を無理やりさせるよりも、楽しみながらそういった能力が身につくのは良い事ですよね!!

学童に麻雀を取り入れてみた!

小学生が麻雀に興味を持つのか??疑問に感じながら、学童でも取り入れてみることにしました。
結果的には、麻雀にハマる子も出てきて遊びの幅がこれまで以上に広がりつつあります。

しかし、ただ麻雀セットを購入し玩具として子どもに提供するだけでは必ず失敗するでしょう(笑)
ルールも難しく覚える前に辞めてしまったり、点数棒や牌などの道具が無くなったりが考えられます。

今回、学童に麻雀を取り入れた手順を紹介したいと思います!

①麻雀の前に、ドンジャラのレベル上げ

学童には、もともとドンジャラがあります。ドンジャラとは麻雀を子ども版にしたようなもので、ゲームの流れや使用する牌など、麻雀とすごく似ています。

麻雀を取り入れる前の学童の状況的には、ドンジャラに興味のある女の子たちがたまに使うくらいでした。

そのため、ドンジャラブームを作るところからスタートしました。
具体的な方法は、ドンジャラに興味のなった男の子たちに「ドンジャラで○○先生を倒そう!」「ドンジャラで○○ちゃんに勝とう!」など声をかけ、目標の人に勝つために特訓ということで、ドンジャラを覚えるように仕向けました(笑)

男の子が数人、ドンジャラにハマるとつられて他の子たちもドンジャラに触れる機会が増えていきます。
ちょうど夏休み期間で、時間はたっぷりあったので最初に丁寧に教えただけで、沢山の子が興味を持ちドンジャラをするようになりました。

②ドンジャラを使って役作りや点数に慣れる

ドンジャラが流行ったとは言え、学童にあるドンジャラは古く、役作りの表がありませんでした…。ドンジャラの点数表は検索しても見つからないため、点数計算もしておらず、勝ったらコイン1枚増えるというルールがあるくらいです。

そのため、あがれる形ができたら「ドンジャラ!!」「イェーイ勝った~」って感じで、運勝負のような感じで面白味がありません。
高学年にはつまらないですよね。

そこで、麻雀の役を真似して、学童専用の点数表を作り、点数表を見て考えながらドンジャラをするように、子どもたちに伝えていきました。

ドンジャラの点数表

ポイントは「役がないとあがれない」です。

「役がないとあがれない」ことが子どもたちに浸透することが麻雀を取り入れる第一歩でした。
これまでのドンジャラでは、簡単にあがって終わってしまっていましたが、「役がないとあがれない」だけでより頭を使うようになり、ゲームに駆け引きも生まれます。

子どもたちと一緒にドンジャラをやりながら、「役作り」を丁寧に伝えていきました。「高得点狙おうかな~」「ドラはのび太君だな~」「○○ちゃんがリーチしたから考えて捨てないとな~」などわざと声に出します(笑)

子どもたちが考えながらドンジャラをするように、何度も声掛けをしながら一緒に遊ぶを繰り返しました(笑)

だんだん、できるようになってきたら、「今度は3枚以上じゃないと上がれない」「今度は6枚以上」など上がり方を限定するルールを追加して、レベルを上げていきました!

麻雀に必要な、「役作り」「ドラ」「翻」「降り」「攻め」「点数」「鳴き」などの要素をドンジャラを通して身に付けていきました。

③麻雀点数表を作る(学童版)

麻雀の役【学童版】

学童版麻雀役
学童版麻雀点数表

次に、麻雀の役一覧表や点数表を学童版に改良して作成します。
できるだけ、ドンジャラの時と同じような形で、そして分かりやすく作りました。

麻雀の役の中でも、子どもが理解しやすく覚えやすいもの、主要な役に限定しています。
これらを作成し、ドンジャラセットに混ぜておくと、「なにこれ?」「なんのやつ?」と子どもたちが興味を持ちますよね。

そこで、初めて麻雀が登場しました(笑)

麻雀牌

私物の麻雀牌を持っていましたが、使う場面がなかったのでちょうど良かったです(笑)

④興味のある子と一緒に麻雀をやってみる!

麻雀に興味を持った子どもたちと一緒にやってみます。
すぐに3人集まってきたので、4人でスタート。

まずは、全員持っている牌を表向きにして、説明します。
ドンジャラにも親と子がありますが、麻雀の場合、東南西北の4つに分類され東が親になるということもこの時に伝えました。
ドラ表示牌の位置や、手持ちの牌が13枚などドンジャラとの細かな違いもこの時に説明しながら進めていきますが、ドンジャラに慣れているおかげでかなりスムーズです。そして、子どもの覚える早さもすごい!

何回か、手持ちを見せ合ったまま繰り返し麻雀の流れ、牌の揃え方などを覚えていざ子どもたちだけで対戦スタート!

麻雀スタート

⑤子ども同士で遊びが広がる用に仕掛けを作る!

とりあえず、3人麻雀を覚えました。

学童支援員は、他の子も同時に見ないといけませんし、保護者対応もしなくてはいけません。
他の遊びもそうですが、子ども同士で教え合いながら遊べる子が増えていく事で学童内が落ち着き、充実した学童になっていきますよね。

私の勤めている学童では、子どもの遊びが広がり発展していくために、クエストという保育方針を取り入れており、大人が子どもたちに教えるのではなく、子どもが自ら興味を持ち極力大人が介入しなくても、遊びが広がっていくように工夫しています。

そこで、麻雀を覚えたての子ども3人がよりハマっていくように、高得点の役を掲示したり、点数の目標を作ったりして遊びの次のステップを明確にしました。
また、麻雀に興味を持ちそうな子を誘ってみたり、「やってみたい」と言う子に一通り教え、あとはやりながら3人に教えてもらうように伝えたりします。

ただ一緒に遊ぶのではなく、大人がいなくても子どもたちだけで遊びが続いていくように工夫していくと、学童での麻雀が継続していくはずです。

小学生が麻雀にハマる まとめ

1,小学生が麻雀にハマる時代が来ている!
2,麻雀は子どもの成長に効果が期待できる!
3,学童に取り入れるには、ドンジャラを活用する!
4,学童版の麻雀役を限定した表を作ると良き!
5,大人が介入しなくても子どもだけで遊べるように工夫する!

今回は「小学生が麻雀にハマる⁉」について書かせてもらいました。
麻雀は、学童の高学年に持ってこいの遊びだと思います!そして、麻雀ができる保護者の方も意外と多いみたいで、保護者を巻き込んだ麻雀大会を開催することもできるかもしれません。

学童の実践報告を他にも書いてますので、よかったら読んでくれると嬉しいです。