食育 って何ですか?
と聞かれてパッと回答できるでしょうか?
私は保育士をしていますが、正直、自信がありませんでした。
保育を良くするために保育園の環境を考えたり、子どもとの関わり方を考えたりで頭がいっぱいで食育にまで気が回らなかったからです(笑)
しかし、保育所保育指針の中にも食育の促進についての記載がされていて、子どもの遊びや生活と同様に食育についても力を入れる必要があると気づきました。
「そもそも食育ってなんだろう?」
「どんなことをすればいいのだろう?」
「具体的な取り組みは?」
「保育園で食育を強化するための手順は?」
このようなことを感じている方には参考になる記事になっていると思います。
食育って?
保育所保育指針に示されている
まず、保育所保育指針に記載されていることはご存じでしたか?
↑は厚生労働省の保育所保育指針のPDFですが52ページに記載されています。
食育の部分だけ抜粋すると、、
2食育の促進
(1)保育所の特性を生かした食育
ア 保育所における食育は、健康な生活の基本としての「食を営む力」の育成に向け、その基礎を培うことを目標とすること。
イ 子どもが生活と遊びの中で、意欲をもって食に関わる体験を積み重ね、食べることを楽しみ、食事を楽しみ合う子どもに成長していくことを期待するものであること。
ウ 乳幼児期にふさわしい食生活が展開され、適切な援助が行われるよう、食事の提供を含む食育計画を全体的な計画に基づいて作成し、その評価及び改善に努めること。栄養士が配置されている場合は、専門性を生かした対応を図ること。
(2)食育の環境の整備等
ア 子どもが自らの間隔や体験を通して、自然の恵みとしての食材や食の循環・環境への意識、調理する人への感謝の気持ちが育つように、子どもと調理員等との関わりや、調理室など食に関わる保育環境に配慮すること。
イ 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働の下で、食に関する取組が進められること。また、市町村の支援の下に、地域の関係機関等との日常的な連携を図り、必要な協力が得られるように努めること。
ウ 体調不良、食物アレルギー、障害のある子どもなど、一人一人の子どもの心身の状態等に応じ、嘱託医、かかりつけ医等の指示や協力の下に適切に対応すること。栄養士が配置されている場合は、専門性を生かした対応を図ること。
書かれている内容をそのまま抜粋しています。
食育のルーツ
2008年の保育所保育指針の改訂の時に、初めて「食育」の項目が明記されるようになりましたが、それ以前は、食事についての摂取量や接種法に重点が置かれていました。第二次世界大戦後、子どもたちの栄養不足を懸念し、その視点から作られたものだったからです。
「食育」という言葉が使われるようになり、子どもたちに栄養を摂取させようという考え方から、子どもが「自分から進んで食べよう」という意欲を引き出していけるような考えに変わっていきました。
しかし、現代の保育現場はまだまだ「栄養価」「栄養素」「摂取量」などを気にしたり、好き嫌いなく最後まで食べなさいなど大人が強制的に食べさせようとしたりなどが、残っているように感じます。
食育で大事なポイント
保育所保育指針に記載された内容と、食育のルーツから考えると「食育」で大事なポイントが見えてきますね。
食育とは、食べることを楽しみ合うこと、乳幼児期に必要な援助とそのための食育計画が必要、食事に関する環境を整えること、子ども一人ひとりに合った専門的な対応が大切です。
食事を楽しみ合うためには?
乳幼児期に必要な援助と食育計画とは?
食事に関する環境を整えるとは?
子ども一人ひとりにあった専門的な対応とは?
という視点から細かく考えていくことで、保育園での食育の取り組み方が見えてくると思います。
食育の具体的な実践例紹介




私の勤めている園では、食育は見直しをして力を入れ始めたばかりです。食育を見直すにあたり、東京の食育に力を入れている保育園さんに食育のポイントや具体的な実践例を教えていただきました。
これから紹介するのは、その東京の保育園さんや私の勤めている保育園での実践例です。
・調理室を覗く、子どもたちの前で出張料理をする
・園庭の畑で栽培し、収穫したものを実際に食べる
・食事用のテーブルにテーブルクロスを敷き花瓶を生ける
・箸やスプーンなどメニューによって子どもが選ぶことができる
・陶器や磁器の食器を使い割れないように大切に扱うことを学ぶ
・会話を楽しみながら食事する
・子どもクッキングの日を設ける
・三大栄養素表を使って食材を知る・栄養バランスを体感する
・匂いや触感、手触り、見た目などを体験できる機会を作る
・いつもと違った場所や人と食べる
・日本や世界の文化や伝統に触れる機会を作る
・子どもが献立を考えてみる
・食材の旬について知る・体験する
・食の歴史を知る・体験する
・行事で保護者が給食を試食できるようにする
・正しい箸の使い方を遊びの中で知る・体験する
・食材が料理になるまでの流れを知る・体験する
もっと細かく挙げていくとキリがないので、このくらいにしておきます。
私の園では、食育を見直した時に、この実践例の中からできそうなことから始めていこうと調理さんたちと話し合いました。
そして、年間を通した栽培計画を立て、収穫以外の月には食育体験の日を月に1回設けるなど、出来る範囲で実践しています。
食育まとめ
食育についてのポイントと実践例を紹介しました。
食育とは、「食を営む力」の育成に向けて、その基礎を培うこと。そして、子どもが食べることを楽しみ合うこと、乳幼児期に必要な援助とそのための食育計画、食事に関する環境を整える、子ども一人ひとりに合った専門的な対応が大切というのがポイントでした。
そして、実践例を見てみると食育のポイントを抑えていれば、どんな取り組みでも良い保育に繋がるということに気づけたのではないでしょうか。
私の勤める園では、まだまだ食育が充実しているとは言えないかもしれませんが、調理さんが中心になって少しずつ充実してきていると思います。
田舎の園なので、園庭環境が充実していたり、タケノコ掘りや芋ほりが体験できたりする点は強みです。
今後、食育の実践と子どもたちの様子についても記事にできればと思います。
最後に私が食育について勉強した本の紹介です。
具体的な実践例が豊富ですごく分かりやすい内容でしたので紹介させていただきます。
世界文化社出版 保育としての「食育」
藤森 平治 著
保育現場の食育計画
栄養セントラル学院 著