学童で宿題を見てもらえないの??
と思う保護者の方は多いと思います。
また、学童で宿題をさせるべきなのかどうか??
と悩む支援員の方も多いのではないでしょうか。私は保育士兼学童支援員として学童に勤務することがあります。
以前、「学童の宿題問題」については、私の勤める学童でも議題に上がりましたが、今では、保護者も納得のもと学童の宿題問題の着地点を見つけて取り組んでいます。
学童で宿題をさせるべきかどうか⁉
結論から言うと、宿題をさせる必要はありません。
下の枠は、放課後児童クラブ運営指針の抜粋です。
家庭の子育て支援を担っている
保護者の意見VS支援員の意見 事例
「学童で宿題をさせる・させない」について、保護者側と支援員側でのやり取りが、ある掲示板に載っていました。
保護者側の意見
支援員側の意見
学童指導員として勤務してました。 私がいた学童施設でも宿題の時間は必ずありましたが、宿題は教えません。 学校の先生が教えているやり方と違っていたら子どもが理解するのが大変だからです。勉強を教えるのは学校の先生です。学童指導員は宿題などの勉強は見ているだけです。
学童で変わりますが普通は見ます。 ただし、家でもやらない子は学童でもやらないでしょうね。 1年生は早く帰って来るので見る時間は有ります。ですが限度も有ります。やらない子1人だけに2時間とか割くのは無理です。
どこの学童でも同じような悩みがあるということですね。
同じ学童支援員としては、”全く見ない””教えない”というのは反対です。
確かに、教師ではありませんし、変に教えてしまうことで逆効果になる可能性もありますが、子どもと保護者のために、工夫する努力はするべきではないでしょうか??各ご家庭の意見を聞く、小学校と連携するなどできることはあるはずです。
私の勤める学童では、職員間での協議の末に、この問題に答えを出しました。その取り組みを紹介します。
学童で宿題は強制しないが家庭の支援をする方法
宿題が終わるまで遊ばせないと強制的に宿題をさせている場合、学童の質として問題かもしれません。
「子どもの主体性」と言う言葉を最近よく耳にする機会が多いと思いますが、強制的に子どもに何かをさせたり、教え込んだりすることは、子どもの育ちには悪影響だと言われています。
今回は省力しますが、子どもの主体性を重視した保育の方法はこちらの記事で紹介してます。
「子ども主体の保育」や「子どもの主体性」など日本の乳幼児教育が見直されつつありますね。 「海外に比べると日本教育はかなり遅れている」このことを知ったのは、保育士1年目の時。 私は、恵まれたことに最初に入社した保育園で、恩師に出会[…]
そのことを踏まえて、私の勤める学童では、学童の役割についてと、学童の考え方として強制的に宿題をさせることはしないことを保護者に伝えました。また、ご家庭での大変さも理解できるため支援はしたい旨も伝えました。
まずは、学童の方針を保護者にしっかり伝えるというところから動き始めたということです。
保護者と子どもとで宿題にルールを設ける
保護者の方に説明した後に、子どもと保護者とで宿題の約束を決めてもらいました。
そして、各ご家庭の約束を記入した紙を室内に掲示しています。
宿題の約束事の内容は大きく3つです。
2,漢字は終わらせてから遊ぶ(半分はやる)。
3,終わらせなくてもいい。
私たち支援員は、この約束事に沿って声かけや対応を行うようにしました。
約束事を決めてもらった理由には、私たち支援員が、強制的に子どもたちに宿題をさせることをしないためと、子どもたちの宿題を保護者の方にも把握してほしいという思いもありました。
意外と「全部は終わらなくていい」という意見が多く、「全部終わらせる」という意見は少なかったです。
そして、各家庭で約束事を決めた後は、子どもたちが約束を守ろうと頑張ってくれています。中には、子どもの意見が全く通らず「全部終わらせる」の約束事になってしまっている子もいますが、一緒にお母さんを説得しよう!と子どもと作戦を立てたりしています。
保護者に学童の方針や考え方をしっかりと伝え、保護者の意見も聞く。
当たり前のことのようで、意外と見落としがちな部分かもしれません。
学童の宿題問題を見直す過程で、保護者に学童の方針をしっかり伝えることの大切さと、保護者からの意見にも耳を傾けることの大切さに再度気づきました。
学童で宿題ができる環境を整える
学童で勉強に関して、他にも大切なことがあります。それは、勉強ができる環境を保障することです。
勉強を頑張りたいと思っていても、周りが騒がしく、勉強に集中できない可能性があります。
勉強に集中して取り組みたいという思いを保障することは学童支援員の役割として重要です。
勉強をする部屋は静かだろうか?
邪魔をする子がいないだろうか?
もし、静かな環境が作れていない場合や、勉強の邪魔をする姿がある場合は、室内の環境構成を見直すことと、子どもたちに共有スペースのルールを伝える必要があります。
私の勤務する学童では、静かな部屋とみんなでわちゃわちゃ遊ぶ部屋のメリハリを大事にしています。また、勉強中に、他の人の邪魔をしないこと、迷惑をかける行為しないことはルールとして常に伝えています。
そして、こうした関わりは一部の職員だけが取り組むのではなく、支援員全員が共通認識を持って一貫して行えることが大事です。そのためにも、職員間で環境構成の意図や注意すべき基準についてなど、定期的に振り返り、共有する時間を重視して取り組んできました。
学童での宿題をさせるかどうか まとめ
私の勤めている学童の実践例を踏まえて紹介してきました。
1,学童は宿題をさせる義務はないが、家庭の支援として勉強をサポートすることは必要。
2,子どもと保護者の約束を基に対応する。
3,宿題に集中して取り組める環境を保障する。
この3つが特に重要な点で、私の勤める学童で上手くいった事例です。もちろん、最初からうまくいった訳ではなく、色々と試行錯誤しながらこの形に落ち着きました。
あくまで1つの意見ですので、正解とは限りませんが、少しでも、参考になれれば幸いです。
集中できない子のことを心配されている方にぜひ読んでいただきたいです。 「じっとしていない」「集中力がない」など、お子さんの姿のことを心配する声を聞きことが多いです。 では、静かに座ってお話を聞いたり、静かに取り組んだりす[…]