自主性を高めるために、どのように子どもと関わるべきか。
保育者や学童支援員、教員など子どもと関わる方で悩まれる方は多いと思います。
子どもの自主性が重視されるようになり、現在進行形で日本の教育が変化していってますよね。
今回は、子どもの自主性が高まる良い関わり方の事例を1つ紹介します。
自主性が高まる関わり方
ある日の学童のエピソードです。
2026年3月26日。学童で苔玉を作りました。

経緯としては、ある職員が『苔玉を作ってみようかな』と言ったのがキッカケです。
しかし、大人も苔玉を作ったことがなく、作り方が分かりません。
『とりあえず、調べて作ってみよう』
ということで、苔と材料を集めて試しに作ってみたのです。

ケト土と赤玉土を混ぜて、球状にします。
それを見ていた子どもたちが『私もやる~』と参加してきました。
子どもたちは苔玉が何かピンとこないようです。
一緒に写真で完成形を確認したり、作り方を検索したりしながら作業していきます。
球状になった土を苔で囲んで釣り糸で固定して完成です。
今回は、保育園の園庭に生えていた、桑の木とクヌギの苗木を苔玉に入れてみました。
出来上がった苔玉は、学童内に飾ることに。
次の日、飾られている苔玉の周りに子どもたちが集まっています。
数人の子が『なんこれ?』『作りたい』と言い出し、また保育園の苗木をもらいに行き、同じ工程で苔玉作りをしました。
ここまでが先日あったエピソードです。
自主性の捉え方
『自主性』という言葉は、保育園や小中学校など教育現場で非常に重視されていますね。
しかし、施設によっては自主性の捉え方が異なり、大人主導の一斉型と子ども任せの放任型など様々な保育方法が存在します。私は、一斉型・放任型どちらが良い悪いではなく、どちらも時に必要でバランスが大事だと感じています。
保育は正解が見えにくいものです。しかし、目の前の子どもの姿から保育を省みることはできます。『自らやってみたいと意欲的な姿があるかどうか』をよく観察してみることをことで、子どもの『自主性』を引き出す方法が見えてきます。
今回、学童の苔玉のエピソードを記事にした理由が、子どもの『自主性』を引き出す要素が含まれていたからです。
・苔玉を作り始めたのは大人
・興味を持った子と一緒に作業した
・完成したものを飾った
これらが『自主性』を引き出す要素だと言えます。
『苔玉を子どもたちに作らせてみたい』という保育的な意図があったと思いますが、子どもにやらせるのではなくて大人自身が楽しそうに取り組んで見せたことで、興味を持った子どもたちが集まってきました。そして、『次はこうして』と指示を出すのではなく、『次はどうするんだろう』『調べてみよう』と一緒に考えながら取り組みました。この時点で、子どもたちが『やってみたい』と自主的に参加していますし、大人から指示されている訳でもありません。
そして、最後に完成したものを飾ったことで、新しく興味を持つ子も出てきました。
今後、どんどん苔玉が増えるにつれて『作ってみたい』と興味を持つ子も増えるかもしれません。苔を使った新しいアイデアが生まれてくるかもしれません。そのキッカケになったのは、大人が苔玉を作り始めたことです。
まとめ
今回は、学童のエピソードと子どもの自主性を引き出す関わり方について紹介しました。
子どもの自主性という言葉から、「子どもにやらせなければ!」と思い込み上手くいかない失敗談をよく耳にします。
もし、上手くいかずに悩んでいる方がいたら、あまり考え過ぎずに、自分自身が楽しみながら取り組んでみてください。その様子を見た子どもたちが『ぼくも』『わたしも』と集まってくるかもしれません。
そして、集まってくれた子どもたちと一緒に考えたり、不思議がったり、試行錯誤しながらゴールまでの道のりを一緒に楽しんでみてください。そうすることで、子どもが意欲的に取り組んでくれると思います。
最近の学童は、子どもたちからのリクエストが大量です。これは普段から、子どもたちが興味を持てるようなキッカケを作ったり、子どもと同じ目線で取り組んでくれたりする職員みんなの努力の結果だと思います。
他にも良いエピソードは紹介していきたいと思っているので、読んでいただけると嬉しいです。