学童保育がうるさい。子どもが落ち着いて過ごす方法

学童保育がうるさい。

全国の学童ではこういった苦情に困っているみたいです。

私も保育園と学童に勤務していますが、子どもたちはおしゃべりが大好きですし、落ち着いて静かに過ごすなんて無理難題だと思います。

「学童保育がうるさい」といったクレームに対して、子どもたちに対して暖かく見守ってほしいものだというのが本音です。

しかし、保育方法を工夫することで少し改善できる部分もあると思います。
今回は、学童保育がうるさい理由や対策方法についてまとめました。

学童保育がうるさい

私の勤めている学童は73人の子どもが在籍しており、小学校のすぐ側にあります。

まず、学童保育がうるさいと感じる場面をピックアップしますね。

・子どもたちが集団で学童に帰ってくる場面
・学童に入り荷物を片付けている場面
・大勢の子どもが室内をウロウロしている場面
・子どもの遊びが盛り上がりテンションが高い場面
・各々が遊びながら喋っている場面
・意味もなく大声を出す子がいる場面

学童保育がうるさいと感じる場面は、意外とこんなものかもしれません。

 

では逆に、静かに落ち着いている場面をピックアップします。

・おやつや弁当を食べている場面
・黙々と取り組む作業をしている場面
・子どもたちが分散して取り組んでいる場面
・お集まりをしている場面
・静かに遊ぶものに集中している場面

こうしてピックアップしてみると、意外と静かに落ち着いている場面も多いんです。
書き出してみるだけでも、学童保育がうるさい問題を改善する方法が見えてきますよね。

 

学童がうるさい問題を解決するポイント

子どもたちをできるだけ分散させる。

集まる子ども

まず、学童がうるさい大きな原因は、子どもたちが密集していることにあります。1人1人の声が重なり騒がしくなる上に、聞き取れないため、更に大きな声になりますよね。大衆居酒屋とか同じじゃないでしょうか?

そのため、私の勤める学童でも室内や園庭などスペースをフル活用しています。例えば、子どもたちの遊びが始まった時に、「こっち側でやったら?」と声掛けをするだけでも全然違います。うるさい問題もですが、子ども同士のトラブルも減り遊びが持続します。

 

子どもたちに目的を持たせる。

クロムブックをする子どもたち

次に、学童がうるさい原因として子どもが大きな声を出すことが考えられます。たまに奇声を上げる子もいますよね…。なぜ大声を出すのかを考えてみると、大声を出すのが楽しいから。他に集中して取り組んでいるものがない状態だからです。

だからこそ、学童に来て何をするのか?目的をしっかり持たせてあげられれば大声を出す場面はなくなります。
実際に、私の勤める学童でも遊びに集中できずにフラフラしている子が多かったですが、職員みんなで遊びを充実させて、目的を持たせる工夫をすることでかなり変わりました。

 

遊びの環境を工夫する。

メモを取る子ども

最後に、学童のうるさい問題を解決するためには、環境作りは欠かせません。
1つ目の子どもたちを分散させるためには、スペース作りが大事ですし、静かに取り組むものと騒がしくなるものとを分けてあげるといった配慮も必要です。

そして、子どもたちが学童に来て何をするのかの目的を持たせるためには、遊びを充実させることが大事ですし、そのためには玩具が充実している必要があります。

細かく言うと、テーブルの数や大きさ、収納棚、室内の温度など環境構成はかなり奥が深いです。これは、保育士も学童支援員もそうですが、環境構成を工夫することは保育の質にも関係し、結果子どもたちの姿に影響を与えます。

実践紹介

勉強する子どもと本を読む子ども

学童の環境構成や遊びの充実、子どもたちが進んで取り組むための工夫など、私の勤めている学童での実践を紹介した記事がいくつかあります。

関連記事

「子ども主体の保育」や「子どもの主体性」など日本の乳幼児教育が見直されつつありますね。 「海外に比べると日本教育はかなり遅れている」このことを知ったのは、保育士1年目の時。 私は、恵まれたことに最初に入社した保育園で、恩師に出会[…]

室の高い学童 子どもの主体性を重視した保育
関連記事

学童の室内遊びが充実していないと大変です。 遊ぶ玩具が少ない、することがない状態で室内に子どもたちを閉じ込めておくと、「ひまい」「面白くない」など不満が殺到します。 また、ストレスが発散できず、子ども同士のトラブルも起きやすいた[…]

 

毎日毎日、課題が生まれ改善しの繰り返しですが、私たち大人の工夫次第で子どもたちの姿は大きく変わりました。
学童に通ってきてくれている子どもたちが、楽しいと思える学童であり、遊びを通して学びを深めることができるようなそんな学童を目指して取り組んでいます。

良かったら実践記事も読んでもらえると嬉しいです。