小学生の栽培体験は、食材への興味関心、感謝の気持ちを育むなど良い影響が沢山あります。
今回は、学童で初めてイチゴ栽培に挑戦した時の、子どもたちの様子を紹介した記事です。
小学生がイチゴ栽培に挑戦!
学童では、春から夏にかけてオクラやキュウリなどの栽培をしています。
子どもたちには水やりや収穫、収穫後のクッキングなどを手伝ってもらうことが多いです。
ある日、子どもたちに栽培してみたいものを聞いてみました。そんな流れから、『イチゴを自分たちで育てたい』という意見が出て、イチゴ栽培に挑戦することに!
『自分たちで育てる』というのが今回のミソです。
イチゴ栽培の計画を立てる
大人は丸投げという訳ではなく、最初の取り掛かりのキッカケ作りは行いました。
『イチゴの育つ時期とか、肥料とか必要かな』
『いつもの道具だけで足りるのかな』
など子どもに投げかけて一緒に悩みます。
すると、子どもたちからもどんどん意見が出ますよね。
『どんな感じでするつもりなのか、必要なものは何か書いて渡してくれたら手伝うね』
ここから先は子どもたちに任せることにしました。
さっそく、クロムブックを使ってイチゴの栽培方法や必要なものを調べます。
最終的に、A4サイズの紙4枚ほどにまとめて渡してくれました。
子どもたちからの大人への要望は、イチゴ農家の見学と土、肥料、苗の用意です。
準備する
近所のイチゴ農家さんにお願いして見学させていただきました。
真剣な顔つきで、説明を聞いたり、質問をしたりしています。
そしてイチゴの苗までいただきました。
イチゴ農家さんに教えてもらった土や肥料はネットで注文しました。
いざ、実行する
準備が整ったところで苗を植え付けます。
肥料の量や水やりの頻度なども自分たちで調べたり、イチゴ農家の方に教えてもらったことをヒントに決めているようです。
あとは、イチゴの成長を待ちます。
追加で大人への要望があり、寒さ対策としてビニールを被せることになりました。
『”かん”に弱いからビニールが欲しい』
始めは何のことか分かりませんでしたが、気温のことみたいです。
農家さんの言葉を真似しているようで、寒さ対策としてビニールで覆った方が良いとのことでした。
花が咲くと『受粉』作業も行います。
『ミツバチが来ないかもしれないから』
ちゃんと調べてるんですね。
ここまで頑張っている子どもたちの様子を見ていると、どうにかして成功させてあげたくなりますね。
栽培に挑戦した結果
結果は、なんとか成功です!
実が付き始め、緑色のイチゴが大きくなり赤みを帯びていきます。
『もう取っていいかな』
『まだ!明日にしよう』
など収穫を楽しみにしているようでした。
収穫したイチゴはアイスを作ると決めているようで冷凍保存していましたが、予定よりも収穫することができずにアイスは断念しました…。
今回のイチゴ栽培を成功させたことで、自信がついたようです。
『今度は芋を作って売る』
そして翌年、本当に芋作りから販売までをやり遂げました!
芋作りから販売までの様子は別の記事にまとめています。
「芋作りをしたい。そして売りたい。」 ある日、小学5年生から上がった意見です(笑) 私の勤める学童では、子ども主体の保育に力を入れており、子どもたちが主体的に取り組めるように、支援員みんなで保育環境を整えたり、子どもたちが自分で考え[…]
小学生の栽培体験まとめ
今回は小学生の栽培をテーマに学童の実践を紹介しました。
学童では子どもたち1人1人のやりたいことを実現できるように保育内容を追求しています。
栽培についても大人が決めるよりも、子どもたちが考えて、自ら育てようとすることでより学びに繋がるはずです。
そういった体験をするためには、栽培ができる環境と子どもが提案する環境が必要ですよね。
今後も環境を作り、学童実践がより深まるように励みたいと思います。