保育士が疲れた。つらい。と思う方は多いはずです。
保育士の離職率の高さと保育士不足、待機児童など保育現場には課題が山積みですよね💦
実際に保育現場で働いてみて、保育の魅力ややりがいを感じる場面もありますが、保育に疲れた、保育がつらいと思う瞬間も山ほどあります…。
ネガティブな視点ではありますが、保育士という職業のリアルな実態をまとめてみました。
また、保育士が続けやすく子どもにとっても良い保育園になるためのヒントにも繋がるような記事になるように書いてるつもりです!参考になれれば嬉しいです。
保育士が疲れたと感じる原因
私の保育士としての経験をもとに、保育士が疲れたと感じる瞬間から考えてみます。
①普段の保育への疲れ
②任された役割への責任に対する疲れ
③子どもや他の保育士、保護者など人と関わる疲れ
④仕事とプライベートのバランスが崩れての疲れ
⑤悩み疲れ
保育士が疲れたと感じている原因を考えていくと、何に対して疲れているかが見えてきますね。
主に、この5つの疲れに分類することができるのではないでしょうか。
私が個人的に思うことは、保育士は仕事の幅が広すぎると思っています。子どもを保育することに加えて、書類の作成や保護者対応、カウンセリング的役割、家庭支援、発達支援、外部機関との連携、製作物、行事の企画、保健、食育などなど。
他の職業に比べて考えると、保育士に求められていることが多すぎませんか?そしてさらに、保育士に求められることは年々増えている気がします…。
コロナウイルスの流行や不適切保育、バスの置き去り事件などが原因で、行政から「○○についての安全管理マニュアルを作成し、徹底するように」など指示が来るわけです。これもやって、あれもやってと増やすばかりではキャパオーバーになりますよね(笑)
そして、頑張っても保育園が評価されることはありませんし、未だに社会的な保育士の評価は低いままで処遇も良くありませんよね。なぜなんでしょうか。不思議です。
保育現場のリアル
保育士として働いてみて改善が必要だと思う部分は結構多いです。愚痴ではなくて改善したほうがいいと思う部分を知ってほしいという思いで紹介していきます(笑)
76年ぶりに4・5歳児の保育士配置基準が見直され、30対1から25対1になりました。今後の更なる見直しに期待したいところですね。この保育士配置基準は、現場で保育する保育士さんは見直してほしいという意見で一致するのではないでしょうか。どうしても複数人の子どもを保育していると、こっちではお漏らし、あっちではケンカなど臨機応変に動かなくてはいけない瞬間があり、キャパオーバーになってしまう瞬間が出てくるのです。
そのため、私の勤める園では、職員同士で動き方を確認したり保育方法を工夫したり、環境作りを工夫したりしながら、保育士1人の負担を減らせるように、子どもたちを制限しないように工夫しながら保育しています。
しかし、職員の入れ替わりがあればまた、1から作り直さなければいけないなど、いつ悪い方向へ転がってもおかしくないのかもしれません。私の勤めている園よりも、もっと大変な状況の保育園は、保育士1人1人の負担が大きく、保育に余裕がない状況で保育しているのかもしれませんね。こういったことが背景に不適切な発言や行動が起きてしまうのではないでしょうか。
私の個人的な願いとしては、こうした現状の中でも子どものことを本気で考えて取り組んでいる園や保育士さんが評価してもらえるような社会になれればいいなと思います。
保育士が疲れたと感じさせない保育園
保育現場が厳しくても子どもたちのために良い保育を展開していかなくてはいけません。
そのためには、保育士が保育をしやすく働きやすい環境を作っていくことが必要です。
できるだけ保育士が疲れを感じないように、私の園で取り組んでいることを紹介したいと思います。
①業務の整理
まずは、保育士が疲れを感じる1番の原因は業務の多さです。普段の保育に加え、行事準備、書類、保護者対応など。
仕事を整理して必要のない業務は無くしていくか、簡素化していった方がいいに決まってますよね。業務が整理され余裕が生まれると、今よりも保育が充実し子どもたちに良い保育ができるはずです。
具体的には、年案や月案、週案などを必要以上に書くのを辞める。また、行事ファイルやデータを残すことで次年度の準備がスムーズになるなど。
今でも、無くしたい業務や簡素化したい業務は残っていて職員みんなで案を出し合いながら取り組んでいます。
②職員間の共有と連携
次に、職員間の共有と連携です。クラス担任や係りなど職員間での役割がありますよね。職員間で情報共有が取れていないと「人任せ」で「誰が何をしているのか分からない状態」が出来てしまいます。行事の企画や係りの仕事などを1人で担当するのは負担がすごく大きいです。その人の立場や経験にもよりますが、他の職員に指示を出したり、先々まで見通して計画したりと全員ができるわけではありません。だからこそ、職員間で連携し合い助け合うことができる職場になることで、保育士1人1人の負担が減るはずです。
③職員間の提案と改善
また、保育をしていると細かなトラブルが起こるものです。例えば、備品の故障(トイレが詰まった)や子どもが先生によっては荒れる、必要な玩具や消耗品が揃わないなど。保育の現場に入っている保育士にしか気づけないことがあります。こうした、保育中に気づいたことや困ったことなどを、職員間で共有して、改善策を出していけるような仕組みを作らなければ、働きにくい職場になってしまうのではないでしょうか。私の勤めている園では、職員間の共有にはすごく力を入れています。「話し合いが多いのが負担だ」と他の保育園から聞いたことがありますが、それは話合いの場自体が苦痛になってしまっているのではないでしょうか。話しやすく提案しやすい空気を作ることが必要ですよね。
3つ書きましたが、現在は行事の負担が大きいと感じています。①の業務の整理に当てはまる部分ですが、現場の意見を基に改善していけるような仕組みができることで1つずつ1つずつ解決していけば、いつか保育士さんも働きやすく、子どもにとっても良い保育園になれると信じ取り組んでます。
疲れを取る対処法紹介!
今回は、保育士が疲れる原因と改善がテーマですので、疲れを取る方法も調べてみました。
1番の疲れを取る方法は、十分な睡眠だそうです。そして、適度な運動、バランスの良い食事。小さいころから言われ続けてきたことですね(笑)
1日で効果的に疲れをとる方法として、紹介されている記事も見つけましたが寝る前の3分ストレッチとビタミンBの補給、湯船につかるも紹介されていました。リンクを貼っていますので気になる方は読んでみてください!
趣味を楽しむことも良く聞く方法だと思います。個人的には、趣味を楽しむというよりも保育のことは一旦忘れて、他のことに没頭する時間が効果的です。釣りや映画館、楽器演奏、まったく別業界の人との話などがおすすめです(笑)
保育士が疲れを感じない園はありません。仕事以外のプライベートな時間に疲れる人もいますし誰でも疲れは溜まるものです。大事なのは、職場で1人で抱え込んでしまったり、疲れをリセットできる環境がなかったりする状態を無くすことですよね。「疲れを取る方法」について、みんなで話し合ったりグッズを買ったりするのもいいかもしれませんね。
保育士が疲れる原因と改善策 まとめ
保育士が疲れる原因5つ
②任された役割への責任に対する疲れ
③子どもや他の保育士、保護者など人と関わる疲れ
④仕事とプライベートのバランスが崩れての疲れ
⑤悩み疲れ
保育士が疲れない職場作りの方法3つ
②職員間の共有と連携
③職員間の提案と改善
保育士が疲れた…とできるだけ感じないような保育園。そして、疲れたと感じる部分があっても職員みんなでカバーし合える働きやすい保育園を目指すことは、子どもたちに良い保育が提供できることに繋がると思います。保育士をされている方が、少しでも長く楽しく保育士として活躍できることを願っています。