小学生の自然遊び8選!学童保育での実践を紹介します‼

小学生の自然遊びについて、学童の実践を踏まえて紹介します!

自然に触れる体験は、子どもの育ちにも重要です。子どもたちが自然に触れる遊びや体験をするためには、大人にも知識が必要ですよね。

私の勤める学童では、自然遊びが充実していることで、子どもたちの遊びが広がり助かっています。

どんな自然遊びがあるのか?自然遊びをするときの注意点なども一緒にまとめた記事です。

小学生の自然遊び8選!

1,植物探し
2,生き物探し
3,生き物飼育
4,釣り
5,火起こし
6,栽培
7,自然物で製作遊び
8,砂・泥遊び

お勧めしたい、小学生の自然遊びは8つ。
これらは、私の勤める学童で日常的に実践している内容です。それぞれどんな風に実践しているのか、下記で詳しく紹介していきますね。

小学生の自然遊び実践例

1,植物探し

まずは、植物系の遊び紹介から。私の勤める学童では、「散歩」に行く事が多いです。以前は、大人が散歩に連れて行くだけでしたが、学童の保育内容見直しとともに、安全面の見直しも行い、散歩マップを作成しました。

散歩に行く際には、目的地、子どもの人数、大人の人数、大人の連絡先を職員同士で共有し、報告や連絡などを徹底して取り組んでいるところです。
また、ただ散歩に行くのではなく、散歩に行って何をしたいのか?の目的持つことを職員みんなで意識して取り組むことで、安全確保と保育の質向上に努めています。

例えば、「川に行ってメダカを捕まえたいから○○コースの散歩に行く」「やきいもで使う薪を集めるために、○○コースの散歩に行く」というような感じです。

目的を持っていることで、山に行く際には適した服装を準備したり、考えられる危険への対策をしたり備えることができますよね。保育園などでは、目的を持って散歩へ行くというよりは、散歩に出て身近にある自然に触れ体験することが目的ですが、学童になると、子どもたちの行動範囲もできる事も増えるため、危険も増します。そのために、目的を持って行先を決め、大人は安全面に配慮してあらゆる対策をしておく必要があるのです。

植物探しでは、季節ごとに花や葉っぱ、木の実などを探すことが目的で、見つけた自然物を持ち帰り、製作物に使ったり植物図鑑を作ったりすることで、子どもたちの遊びの幅を広げ更なる興味や関心を引き出せるように、色々工夫を凝らしています。

散歩

2,生き物探し

植物探しと同じで、生き物系を探しに散歩に向かう遊びです。
よくある例が、メダカ探し、イモリ探し、モエビ探し、クワガタ・カブトムシ探し、ダンゴムシ探し、ミミズ探しなど。
学童には、子どもたち発案の飼育スペースがありますが、子どもたちが自分たちでお世話をするという条件で、メダカやイモリ、エビなどの飼育をしています。

生き物探しを、飼育に繋げて観察したり、生き物図鑑を作成してみたり、生き物マップを作成してみたりと、工夫することで知識を付けて、更なる興味や関心を高める工夫をしています。

支援員に、植物や生き物に詳しい方がいるため、その人を中心に遊びの幅が広がり子どもたちも物知りになりました。
子どもたちの遊びを広げるためには、大人の知識や技術も必要ですよね。

生き物探しをする子ども

3,生き物飼育

小学生の自然遊びで、広げたい分野が飼育です。小学生にもなると生き物のお世話を自分たちで役割分担をしてできるようになります。
また、生き物の飼育を通して、観察日記をつけたり、絵を描いたりなど遊びの幅も広げやすいです。

先ほども紹介しましたが、学童には飼育スペースがあります。現在は、メダカ、イモリ、ザリガニを飼育していて、子どもたちがお世話を頑張ってくれている状況です。

以前は、散歩で見つけた亀や、卵を温めて孵ったヒヨコがいた時もありましたが、飼育で大変なのはエサの管理です。メダカあたりが一番無難かもしれませんね(笑)

アカハライモリ

4,釣り

小学生の自然遊びで、個人的におすすめしたいのが釣りです。保育園児ではなかなか難しいですが、小学生にもなると自分で準備したり、危険に注しながら取り組んだりできるため小学生ならできる遊びかなと思っています。

私の勤める学童では、川釣りがメインで、ハゼやハヤ、ウナギなどが釣れました。仕掛けの作り方などは、子どもたちに浸透するまで大変かと思いますが、子どもたちの人気度も高く、粘り強く出来るようになろうとする姿が見られ楽しんでくれている様子です。

詳しくは釣りについてまとめた記事があるのでそちらを読んでみてください!

関連記事

小学生に釣りをさせたい!と思っているお父さんお母さん、そして保育士や学童支援員の方々に向けた記事です。 私の勤める学童では、「釣り」が遊びの1つになっています。家庭で釣りをすることが少ないみたいで、子どもたちはかなり喜んでくれます。 […]

小学生に釣りをさせたい!学童での釣り遊び保育の実践とポイントまとめ
釣りをする子ども
ウナギを持った子ども

5,火起こし

火起こしも小学生の自然遊びではお勧めです。私の勤めている学童で、恒例行事のやきいもを通して火起こし遊びが始まりました。
現代の小学生は、82%の子がマッチを擦れないといった新聞の記事を見たことがありますが、昔は当たり前にできていた体験が、今ではできなくなっています。学童でこうした体験ができるのは、子どもたちの成長にとってもかなり貴重かと思うので、今後も継続していくつもりです。

ただ、火遊びは危険もあるため、実践するためには安全面に気をつけることと、遊ばせるための環境を整えることも必要かと思います。
詳しくまとめた記事がありますので、ぜひ読んでみてください。

関連記事

火起こしに小学生が挑戦する⁉ びっくりされる方がいるかもしれませんが、私の勤める学童では日常の風景です。 ある新聞の記事で、「現代の小学生は82%はマッチを擦れない!」というのを見たことがあります。 「え~~」と思うでしょ[…]

火起こしに挑戦!なんでもできる小学生、学童保育の実践紹介
マッチで火起こし
まいぎり式火起こし
Screenshot

6,栽培

キュウリやトマト、オクラなどの栽培は簡単にできますよね。私の勤めている学童でも、栽培をやってみようということで取り組み始めました。当初は大人が主になってやってみて、興味をもった子に手伝ってもらうといった形で始まりましたが、次第に「○○を栽培したい」と子どもからの意見が出るようになってきます。「何を準備する必要があるか?」「○○の植え付け時期はいつか?」「どんな手入れが必要か?」など子どもたちに考えるよう促し、子どもたちが計画をたて取り組めるようにシフトチェンジしてきました。

昨年は、「いもを栽培して売りたい」という意見を基に、芋栽培に挑戦し、地域の祭りで販売して見事完売させました(笑)
子ども主体の取り組みに努めてきて、子どもたちが自分たちで実現させた成功例です。

いちご
いも

子どもたちが芋を栽培して、祭りで販売した取り組みなど子ども主体の取り組みについて、保育の方法を詳しく紹介した記事はこちらです。

関連記事

「子ども主体の保育」や「子どもの主体性」など日本の乳幼児教育が見直されつつありますね。 「海外に比べると日本教育はかなり遅れている」このことを知ったのは、保育士1年目の時。 私は、恵まれたことに最初に入社した保育園で、恩師に出会[…]

室の高い学童 子どもの主体性を重視した保育

7,自然物で製作遊び

小学生の自然遊びを発展させ、採取した自然物で製作に取り組むこともあります。製作遊びは子どもたちに人気で、「○○を作ってみよう」と貼り紙をするだけでも、興味を持って取り組む子が多いです。

例えば、「松ぼっくりでクリスマスツリーを作ろう!」「クローバーで冠を作ろう」などの貼り紙を掲示し、必要なものや作り方なども記載しておく。掲示してキッカケ作りは大人がしますが、材料集めや製作は、子どもたちが取り組みます。「クリスマスツリーを作るために、松ぼっくりを拾いに行きたい」と子どもたちから意見が出たら、散歩に行く日にちを決めたり、どのメンバーでどこに行くか準備を進めます。

持ち帰った松ぼっくりを使って製作をするのは子どもたちですが、ボンドやラメなどの準備は子どもから要望があれば手伝います。
このようにあくまで、子どもが中心で大人は子どものサポート役として関わることで、子どもたちが主体になって継続的に取り組むことができるため、子どもの学びに繋がっていくのです。

以前、散歩道に苔が大量にあったことがキッカケで苔玉作りに挑戦したこともあります。
子どもも楽しんでいましたが、苔玉作りは私も一緒に楽しんで作りました(笑)

苔
苔玉

8,砂・泥遊び

小学生の自然遊びで最後に紹介するのは、泥遊び系です。学童の子どもたちを見ていて気付いたことですが、泥遊び系は低学年がかなり集中して遊びます(笑)なかなか好きな遊びを見つけられず、フラフラしてしまう子でも、泥遊びになると集中して遊び込むため、環境として泥遊びができる場所を作ろうという話にもなりました。

丸太を持って来て囲いを作り、砂遊びの場所は作っていますが、必要な玩具や砂場の砂の種類などまだまだ改善点は多い状態ですが、少しずつ改善しているところです。「ピカピカの泥団子作り」にこれまで何度か挑戦してきましたが、まだ成功したことがありません。

砂にも種類があるようで、遊びに適したものを調べて補充したら、さらに遊びが広がっていきそうです。

砂場を作る子どもたち

自然遊びのメリット

こうした小学生の自然遊びを実践してみて、メリットに感じていることをいくつか紹介します。

1つ目は、子どもの遊び込み度が高いという点です。
自然遊びは、季節によって内容が変わっていくため、子どもたちが飽きません。春は植物や生き物探し、夏は川遊び、秋は木の実、冬は火起こしなど。

その季節にならないとできないことを存分に楽しめることで遊びが充実し、子どもたちの満足度も高いように思います。

2つ目は、お金がかからないこと。
学童の室内遊びを充実させようと考えると、家具や玩具など必要なものにはお金がかかります。しかし、自然遊びは素材が豊富にあり、室内遊びにくらべてお金がかからないのですごく助かります(笑)

3つ目は、子どもの育ちに繋がる点です。
子どもの学びは、勉強だけでなく遊びを通した体験こそが学びです。自然遊びを通して、自分で考え試行錯誤しながら取り組むことで、発想力や思考力、最後まで粘り強くやりきる力などが着々と培われていることが分かります。

また、自然に触れることは暴力的な行動を抑制する効果もあるという研究もありますね。
私の勤める学童では、子ども同士のトラブルは絶えませんが殴る・蹴るなど相手を傷つける行為は少ないと思っています。
自然遊びが影響しているかは分かりませんが、もしかすると自然に存分に触れていることが良い影響を与えているのかもしれません。

小学生の自然遊び8選 まとめ

1,植物探し
2,生き物探し
3,生き物飼育
4,釣り
5,火起こし
6,栽培
7,自然物で製作遊び
8,砂・泥遊び

学童で実際に取り組んでいる自然遊びを紹介しました。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。学童におすすめの自然遊びで他にも良いアイデアをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひアドバイスをお願いいたします!