保育園の園庭は、子どもにとって重要な環境の1つです。
保育園の認可の基準にも、園庭の広さが関係していたり近くに公園があるかどうかなど、外遊びは重視されています。
さらに最近では、乳児教育が注目され、昔ながらの小学校の校庭のような園庭から、菜園があり、実のなる木があり、木陰や丘、水場など園庭造りが変化していきています。
私の勤める園でも、そんな園庭を目指しており、実のなる木が沢山です。しかし、適当に木を植えると後々大変になるかもしれません。
そこで、保育園の園庭造りに適した木はどんなものか??について紹介していきたいと思います!
保育園の園庭に適した「木」は?ポイント3つ
1,木の特徴を知り、子どもたちの学びに繋がる木
2,子どもたちの安全管理は重要!木以外の知識も必要。
3,保育園に適した木のランキング1位は意外なあの木‥‥。(笑)
この3点について、これから、詳しく紹介していきます!
保育園の園庭に実際に植えてる木 10種
私の勤める園に実際に植わっている木から紹介していきますね!
クヌギ(どんぐり)・びわの木・桑・ヤマモモ・プラム(紅スモモ)・ブルーベリー・桜・シラカシ(どんぐり)・柿・クロモジの10種です。
実際に子どもたちにどんな影響があるかを踏まえた独自のランキングで紹介していきます!
10位 クロモジ
クロモジは、葉によい香りがあり、葉は黄色に染まります!子どもたちも黄色の葉を喜び、制作の材料にしたりして遊んでいます。
木の高さもそこまで高くなく園庭には適した木なのですが、このランキングでは最下位(笑)
理由は、ランキング内の他の木と比べるとちょっと物足りないかなと思ったからです…
9位 桜
桜の花びらが散った後の写真ですが(笑)
桜は、誰もが好きな木ですね!確かにきれいで、子どもたちも喜びます!そして、サクランボがなります!
しかし9位にとどまりました…。理由は、毛虫が集まることと、桜の花びらが散るのが早すぎる!(笑)さらに、園庭になくても散歩道に結構ある!
8位 ブルーベリー
ブルーベリーの木は、ほぼ放置状態ですが、毎年実り子どもたちも喜んで食べています!
ちょうどプールや水遊びの時期に青く実り、子どもたちも我先にとむしり取っています(笑)
全然悪いところはありませんが、ブルーベリーを植えるとしたら何本か多めに植えたほうが良いかもです!
7位 プラム(紅スモモ)
最初は何の木か分かりませんでしたが、木全体が赤く、実も赤い。調べてみると紅スモモだと分かりました。
園庭遊びでは、赤い葉っぱを集め、製作に使ったりと貴重な存在になっています。
7位にとどまった理由としては、酸っぱすぎる(笑)子どもは喜んで食べますが…💦
6位 クヌギ(どんぐり)
子どもたちが大好きなどんぐり。しかもクヌギは丸々として多きなどんぐりです!しかも、帽子がかわいく製作にも大活躍です!
秋になるとどんぐりを拾い集める姿は日常で、木を蹴ってみたりどんぐりを取ろうと賑わいます!
ただ、スズメバチが集まってくるんですね…。それからヘビや毛虫がいることもしばしば。ちょっと危険も伴います…。
5位 シラカシ(どんぐり)
連続でどんぐりの木です!クヌギとは違ってちょっと小ぶりで帽子もスマートなどんぐりです。
どんぐり集めや製作で大活躍ですし、木自体もシュッとしてスマートです!うちの園では、ひもを結び日除けを作ったり、こいのぼりを吊るしたりと年中活躍しています!
4位 柿
さるカニ合戦で登場する、柿の木です。なんといっても柿が食べられることのは、子どもたちにとっても貴重な体験です!
毎年、柿の実をどうやってとろうかと頭をひねらせる子どもの姿が見られます!
ただし、柿が熟しすぎるとスズメバチが寄ってきます…。毒蛾が湧くこともありますので注意が必要です。
3位 びわの木
びわは子どもたちがかなり喜びます!そして、以外にも1本の木から大量にびわの収穫ができます!
びわには、鳥もよってきて毎年、鳥 vs 保育士状態です(笑)
保育中にも、登降園の際にもびわを食べる子どもの様子が見られます!
2位 桑の木
桑の実は正直おいしい!!とは言えませんが、子どもたちは大喜びです!
また、食べるだけでなく桑の実をつかって色水を作ったり、遊びの幅も広げてくれます。さらには、管理がとてもしやすく、ちょこちょこ剪定すれば、子どもたちが手の届く高さに大量の桑の実がなります!
登降園時に、保護者と桑の木のところで立ち止まって収穫している姿が見られ、園庭にはもってこいです!!
1位 ヤマモモの木
第1位は、意外かもしれませんが、ヤマモモの木です。
ヤマモモの実は味は‥‥‥‥という感じなのですが、確実に園庭の木の中で1番役立っています!
なぜなら、木の表面がすべすべしていて頑丈なため、木登りやヤマモモの木のしたで遊んだりと年中役に立っています!
これまでは、今現在、うちの保育園にある木を紹介しました。
他にも昔あった木や、おすすめしたい木がありますので紹介します!
保育園の園庭におすすめな木 3選
ゲッケイジュ
日本では、古くから親しまれきた木です。
葉は良い香りがあり、葉の成分に防虫効果があるので虫もあまりつかないです。
リンク:ゲッケイジュのことを細かく紹介してくれてる記事です。
オリーブ
オリーブは平和の象徴とされる木でオリーブオイルの原料です。
お手入れに関しては、細かい枝がよく伸びて定期的な選定が必要です。
常緑ヤマボウシ
シンボルツリーとして人気があり、花も実も楽しめます。また剪定の必要もほとんどなくおすすめです。
実は食べることができ、鳥も集まってきます!
リンク:常緑ヤマボウシのことを細かく紹介してくれている記事です。
保育園の園庭に”植えない方が良い”木
椿、山茶花、茶の木、カシワ、栗、クヌギ、イタドリ、梅、桃、リンゴ、桜、バラ、松、柿、梨、楓などなど。
植えない方が良いと言いながら、うちの園庭にもあります。
実は、これらの木は日本に生息する毒毛虫(ドクガ類・イラガ類)が好む木です。
特に、椿、山茶花、茶の木などのツバキ類はチャドクガが付きやすく、特に気を付けなくてはいけません。
保育園の園庭を充実させるために、植木したはいいものの毒毛虫が大量発生してしまうことになりかねないため、事前に把握しといた方がいいですね!
とはいえ、どんな木にもデメリットはあります。クヌギや桜、柿などはうちの園庭にもありますがそれほど困ってはいませんよ!
松に関しては、本格的に植え付けるとシロアリが湧く可能性があるため、盆栽程度が良いと思います。
これは、実際に経験したことがあるからこその意見です!
ちなみに、先ほど保育園の園庭におすすめな木として紹介した3つの木は、毛虫が湧きにくいというのも理由で紹介しました!
保育園の園庭に適した木 ポイントまとめ
1,木の特徴を知り、子どもたちの学びに繋がる木を選ぶ!
2,子どもたちの安全管理は重要!毒毛虫や害虫への知識も必要。
3,意外にもヤマモモの木がおすすめ!