保育園の書類に追われて毎日大変な日々を送ってる保育関係者の皆様に向けた記事です。
残業が当たり前。持ち帰りが当たり前。
そんな中で子どものためにと頑張っている皆様は本当に素晴らしいと思います。
先日、ある研修会に参加し、他の保育園の方々と保育園の書類関係について共有し合う場がありました。
結論から言うと、私の勤める園は保育園の書類の量がかなり少ないみたいです。
書類だけでなく、その他業務にも様々な違いがありましたのでそれらを紹介することで、何かしらのお役に立てればと思います。
保育園の書類は減らせるだけ減らせ!
研修に参加させていただき、様々な園の業務内容などを知ることができましたが、保育園の書類に対しての不満がすごかったのが印象的でした…。
その中でも特に多かった不満を紹介します。
「勤務内に終わらせろって言われても、絶対に無理。」
「個人月案や週案などの内容が似たようなものになるのが困る」
「なんのために書かないといけないの?」
「NCT(ノンコンタクトタイム)なんて取れない」
こんな声がホントに多かったです。
そんな中、私の勤める園の年案や月案、週案などを見せたところ他の保育園さんがかなり驚かれていました。
「これだけですか!?!?」
と皆さんから口々にそう聞かれました。逆にどんな感じなのかと見せてもらいましたが私もびっくり。用紙の隅々までびっしり。
しかも下書き、清書、訂正まであるとか。考えられません。
書類を見せてもらって、不満だらけになる意味が分かりました…。
これが研修を通して、他の園との書類の違いに気づいたエピソードです。
今回の研修は、他の保育園の書類を見ることで業務改善に繋げ、保育の質を高めることを目的としていたみたいで、保育園の書類はそんなに「びっしり書く必要はありません」「業務内容の見直しと改善をしてください」といった内容が伝えられました。
保育園の書類を勤務内に終わらせる⁉
「勤務内に終わらせろって言われても、絶対に無理。」
この意見もかなり多かったですが、そう言っているのは学年別保育をしている先生たちでした。
子どもの保育をしながら保育園の書類を書く暇がないため結局持ち帰る。日曜日にまとめて記入している。上司からは勤務時間内に書くように言われる。など聞けば聞くほど気の毒になってしまいます。
ハッキリ言いますが、保育をしながら書類を書くのは無理です。
子どもがケガをしてOK。子どもの意見を無下にしてOK。であれば書けますが、私たち保育士の役目は子どもの安全確保が第1優先ですよね。また、子ども1人1人の成長の援助も大切にしなくてはいけません。書類を書くのは優先順位で言えば後の方です。
だからこそ、1人担任で複数の子どもたちを相手にしている先生たちが勤務中に書類を書けないのは当たり前だと思います。
私の勤めている園は縦割り保育で複数担任制です。複数担任であれば保育から離れられる時間を作ることは可能で、書類や作り物、その他の業務も工夫次第で勤務時間内に終わらせることができます。
「NCT(ノンコンタクトタイム)なんて取れない」という意見もありましたが、そもそも保育体制から見直さなければ改善できない点ですよね。
もし、こういったお悩みを抱えている方々は、園長先生を説得し保育体制を見直すことが一番の近道だと思います。
働きやすい保育園を作るためにすべきこと
ここまでは、保育士さん方の本音と研修を通しての気づきを紹介しましたが、働きやすい保育園に変えるために欠かせないことも見えてきます。
①業務の無駄を省くこと・変化していくこと
私が参加した研修会は、業務を効率化させることが目的されていましたが、保育園の書類を含め業務には無駄が多いのが事実です。
書類に関しては、国が定めたガイドラインにも減らしていいと記されているにも関わらず、今までの形を継続している保育園がほとんどでした。
業務をもっと効率良くできないだろうか?と考え変化していくことが、働きやすい園になるためには必須の作業と言えます。
「昔は○○していた。」「昔から○○している。」などは職場にとって害でしかありません。保育園に通う子ども・地域・時代とすべて変化し続けているため、保育園の在り方も変化して当たり前だということを理解しなくてはいけませんよね。
②疑問や不満を解決していく仕組みを作ること
参加した研修会で、これだけの不満や疑問が出てきていたのに「園長先生には言えない」「言っても意味がない」とすでに諦めムードの方が多かったです。それでは組織が変わっていく訳ありませんよね。問題や課題が発生したら解決まで持っていける仕組みを作ることが必須と言えます。
それは、園長先生や主任など管理職の役目でもあると思いますが、小さな問題であればクラス単位で解決することもできるはずです。問題や課題をそのままにせずに、どうすれば解決できるか?というところに着目して考えていくことが必要ですよね。
③職場間での共有を徹底すること
今回の研修で、他の保育園の話を聞いていて引っかかった点が1つありました。「保育園の書類が多いという課題は解決できないから、自分のクラスだけ違うやり方でやってます」と言う言葉です。保育園で一番あってはいけないことだと私は思います。書類以外で言い換えれば、「保護者対応で私が保育している時のケガじゃないから伝えない」というようなことです。
私たち保育士は保護者からすれば、保育園の先生という一括りで見られますよね。保育士によって対応が様々で横の連携が取れていなければ不信感に繋がります。保育士1人1人が同じ方向を向きどの保育士でも、同じような対応ができることは最低限必要なことです。そのためには、保育士間、保育士と園長先生などの情報共有が徹底されていることが必要で、働きやすい職場にしていくためにも必ず必要な点ではないでしょうか。
保育園の書類 まとめ
保育園の書類をテーマにした研修会に参加したことで、自園の良い点と他の園の大変さに気づけました。
書類に関しては他の保育園よりも良い点が多いのかもしれませんが、行事やその他の業務など無駄を省く作業や職員間での共有など、働きやすさを求めて改革中です。保育の大変さは身に染みて分かりますので、少しでも業務内容が改善され働きやすい保育園が増えることに期待したいと思います。その結果、目の前の子どもに集中できる時間が増え、保育の質も高まっていくのではないでしょうか。
今回のまとめ
保育園の書類は減らせるだけ減らせ!
書類の量だけでなく保育体制から見直せ!
保育は常に変化するものだと認識すること!
疑問や課題を解決する仕組みを作ること!
職員間での共有を徹底すること!
保育園の書類だけでなく、働きやすさを見直すための要点も一緒にまとめています。文中に紹介した業務負担軽減のガイドラインを参考にすると色々と改善出来る点が見つかってくると思います。少しでも働きやすくするために諦めずに頑張りましょう!