保育園の保護者に向けた情報発信④「昔は体験できたこと」

保育園では毎月、園便りを配布しています。
その中で、保育の意図や育児アドバイスなど、保護者に向けた情報発信のスペースを作りました。
今回のテーマは『昔は体験できたこと』です。

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園だよりに文章を掲載させていただき、今回で4つ目のテーマとなりました。

どのくらい読んでいただけているのだろうか、少しでも興味を持って読んでいただけているだろうかと考えながら、毎回書いています。

さて、今回のテーマは『昔は体験できていたことができない今』です。
以前の保護者会でも少しお話ししましたが、学童の子どもたちと散歩に出かけた際、「長い距離を歩くこと」に難しさを感じている子がいることに気づき驚きました。

現在は、登下校を車で送迎するご家庭を多く見かけます。私自身が子どもの頃は、片道2kmほどの道のりを毎日歩いて通学していました。荷物が多くて大変な日や、高学年に声をかけられながら歩いた経験も、今振り返ると日常の中での大切な体験だったと感じています。

一方で、地域では登校時に保護者の方が一緒に歩いたり、見守り活動を行ってくださったりと、子どもたちの安全や育ちを支える取り組みも多く見られます。ご家庭や地域の中で子どもに関わる時間をつくっていただいていることに、ありがたさを感じています。

こうした変化は登下校に限らず、自然の中で遊ぶことや伝承遊び、近所の子どもや地域の方と関わりながら過ごす時間など、かつては日常の中にあった体験が少なくなっていることにもつながっています。こども会や地域行事の減少など、時代の変化による影響も大きいと感じています。

本来、これらの体験の中には、体力だけでなく、人との関わり方や工夫する力など、子どもの育ちにとって大切な要素が多く含まれていました。

そのような中で、保育園や学校は、子どもたちにとってさまざまな経験ができる貴重な場の一つになっています。園では、異年齢での関わりや多様な遊び・行事を通して、子どもたちが自分で考えたり、人と関わったりしながら成長していけるような環境づくりを大切にしています。

時代に合わせて変化していくことも必要ですが、その中でも「子どもたちにとって大切にしていきたい経験とは何か」を、園とご家庭で共有しながら考えていけたらと思います。そして、一緒に子どもたちの育ちを支えていけたら嬉しいです。

2026年8月 園便り掲載